ただ星を読むだけ。

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『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』の占星術的考察③ ※ネタバレ及びセンシティブな内容有り

 

こんにちは。

 

今回も『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』の占星術的考察をしたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

今回は月がメインの話になります。

 

それではホロスコープをご覧ください。

 

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

こちらのホロスコープの月は第12ハウスの牡牛座に位置しており、アスペクトは金星とセクスタイル冥王星とスクエアを形成しております。

 

西洋占星術における月には、心、感情、無意識の人格、一般大衆、人気などの意味があります。

 

ここでは主人公ユウディアスの心の在り方及びそれがもたらす影響について読みたいと思います。

 

その月は、五感に優れ愛着や所有欲が強い牡牛座にあります。

 

それは例えば、作中ご飯を美味しそうに食べる描写が何度もあること、自分の身なりを気にしてそうな感じからも見受けられます。

 

ユウディアスのビジュアル、前線で戦う軍人にしては装飾が多くて派手な印象があると思います(それを言えばズウィージョウも大概ですが)。

 

地球人変装時は常に帽子を被っていますが、どこかの雑誌のインタビューでスタッフさんが「変装に失敗したので頭にある翼を隠すために帽子を被っているイメージ」だとコメントがあったようですし、『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』オンラインミュージアム|eeo Museumイベントの描き下ろしイラストでも、まるでショーの役者みたいな華やかな白スーツを着こなして、かなり身なりにこだわりがあるように感じます。

 

また、第2話でユウディアスが下級モンスターをリリースして上級モンスターをアドバンス召喚する際、ベルギャー星団での戦争でズウィージョウが自身を庇って爆撃を受けて生死不明になった過去を思い出してアドバンス召喚を躊躇う場面がありました。

 

ユウディアスが現実の闘いを嫌うようになったのも、ズウィージョウを喪った(と思い込んだ)体験からのようですから。

 

第66話でも、ユウディアスが遊飛と再会したときに出来なかった挨拶を改めて行なっていた際、遊飛を抱きしめる場面があったのも、ストレートな牡羊座の性質に加えて自分が思い入れのある人物への愛着が強い牡牛座ならではの行動かと思います。

 

その月は金星とセクスタイル。情愛深く優しい性格から周りに慕われやすいと言われています。

 

実際、ユウディアスの大らかでフレンドリー、それでいて意志の強い性格は、牡羊座太陽の真っ直ぐさと合わさって、彼の周りには多くの人が集まり、彼らとの協力を得て多くの困難を乗り越えていきます。

 

一方でその月は、第9ハウス山羊座冥王星とスクエアを形成しています。

 

第9ハウスは高等教育、宗教、思想、海外などの遠隔地との関わりなどを、冥王星は絶対的権力、破壊と再生、極端さ、執着、黒幕などを意味します。

 

そして山羊座はどんな苦難に苛まれてもどのような手段であっても、確実に目的を果たそうとする性質であることを示します。

 

さらに月(心、感情)が冥王星(極端さ)とスクエアの場合、個人のチャートだと感情の振り幅が激しく、強すぎる自尊心故に争いを招きやすいとされています。

 

しかし一般的にスクエア(90度)やオポジション(180度)は凶座相と呼ばれますが、必ずしも悪い方向に向かうばかりではなく、ときには障害を乗り越えるための力にもなり得るのです。

 

51話を視聴する前にこのアスペクトを観たときは、ユウディアスの故郷が他の星系(←第9ハウスが意味する外国をそう置き換えた)と戦争中で、ユウディアスの意志の強さは牡牛座月の頑固さに加え、生死を分ける過酷な環境に身を置いていたことで培われていったのだと、そう解釈しました。

 

しかしこの月と冥王星アスペクト、これ以外にも別の解釈が出来る可能性があるのです。

 

ホロスコープを観ると、第12ハウスがやたら強調されていること、コンジャンクションセクスタイルばかりのアスペクトで唯一の例外が月と冥王星のスクエアなのが分かりますでしょうか?

 

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次回は金星の話になりますが、第12ハウスのことと月と冥王星の話は最後に考察していこうと思いますので、皆様どうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

 

本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。

 

それでは次回に続きます。