ただ星を読むだけ。

西洋占星術を通して誰かや何かを語るだけのブログ。不定期更新。

『怪話』の感想 ※ネタバレ注意

 

こんにちは。

 

以前、『怪話2』についての記事を公開しました。その前作である『怪話』についても書こうと思います。

horakai.com

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

『怪話』には4つの物語があり、いずれも

  1. 怪道/怪道・笑
  2. ゅべぬろ/ゅべぬろ・ぼ (←個人的には最も胸糞な話)
  3. 顔なしこけし/顔なしこけし・逃
  4. 婚前旅行/婚前旅行・結

と、前後編に分かれる形で展開されます。

 

ホロスコープを見ますと、第1ハウス牡牛座のカスプ(度数)に火星が乗っています。

ただ、第1ハウスのカスプが02°24'、火星が02°20'であるということで火星は第12ハウスに在室しています。

なので5度前ルールを採用して、どちらのハウスの意味の解釈も可能となります。

 

第12ハウスは目に見えないもの・秘密・スピリチュアルなどを意味しており、まさに『怪話』に登場する怪異そのものだったり、街や屋敷や祠、主人公の失くした記憶にある秘密も示しています。

また第1ハウスはその人の生まれつきの容貌容姿、遺伝的体質、行動パターン、本人の基本的な運命や人生に対する姿勢を示します。

そして牡牛座は五感に優れ、快・不快が物事の判断の基準になる性質です。

 

『怪話』の特徴は妙にリアリティあるイラストと不意に出てくる怪異からのボイスといった恐怖演出があることで、まさに第1ハウス牡牛座的です。

 

その牡牛座火星は第7ハウス蠍座月と第3ハウス蟹座水星を繋いで「メディエーション(調停)」を形成してあります。

 

見えないものを示す第12ハウスに攻撃などを示す火星が在室し、第7ハウス(対人関係)蠍座月(視聴者)とオポジション、それを第3ハウス蟹座水星(小説)とのセクスタイルという形で不安や恐怖を上手く煽っています。

 

そして水星は第12ハウス牡羊座木星とスクエア。『怪話2』も招待された人々がヘリに乗ってどこかの島にある館に向かうという、続編を示唆するようなエピローグが入っていましたが、『怪話』にも8話分読み終えた後に、2人の記者らしき人物が車に乗せてもらっておそらく同じ島の館に向かうエピローグが入っていました。

どうなるのか分かりませんが、『怪話』シリーズの次回作はもしかしたら、物語が壮大な方向に向かうかもしれません。

 

ちなみにこちらのホロスコープには火星と第10ハウス山羊座冥王星のスクエアがあります(『怪話2』には金星・火星いずれも冥王星アスペクトを形成しておらず、土星もノーアスペクトです)。

この『怪話』の火星・冥王星がトランジットの天体と「Tスクエア」を形成した時に何かしらの出来事があれば、良くも悪くも注目されるのでしょうか?ホラーノベルなので、この作品自体が人を選びますが…。

 

今回はここまでにして次回作を楽しみに待ちます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。