ただ星を読むだけ。

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『遊☆戯☆王VRAINS』の占星術的考察① ※ネタバレ注意

 

こんにちは。

 

今回は『遊☆戯☆王VRAINS』の占星術的考察をしたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

今回もまた長くなりますが、皆様どうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

 

こちら『遊☆戯☆王』アニメシリーズ6作目、主人公・藤木遊作(ふじき ゆうさく)を中心に、「イグニス」と呼ばれる意志を持つAIとの交流や闘いが描かれます。

 

遊作は幼少期に「ロスト事件」の被害者となり、事件の真相を知るためにVR空間「LINK VRAINS」で「Playmaker」としてハッカー集団「ハノイの騎士」と闘う日々を過ごしていたところ、「イグニス」の1体である「Ai(アイ)」と出会ったことから物語が始まります。

 

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

まず、太陽と月の位置を確認します。

 

ここでの太陽は物語の大まかなストーリー展開及び主人公の基本的な性格や立ち位置、月は主人公の心の在り方と解釈して読むことにします。

 

太陽は牡牛座。対人関係やパートナーシップなどを司る第7ハウスにあります。

 

遊作は「ハノイの騎士」を倒すために、Aiは記憶喪失を偽り遊作に「ハノイの騎士」を倒させて自身と自身の故郷のサイバース世界のイグニス仲間を守らせるために、互いを利用し合うことから2人の関係は始まります。

 

その太陽は第12ハウス(4.29度後に第1ハウスがあるため5度前ルールにより第1ハウスの解釈も可能)蠍座の月とオポジション、太陽と月はそれぞれ第4ハウス魚座海王星・第2ハウス(2.8度後に第3ハウスがあるため、5度前ルールにより第3ハウスの解釈も可能)山羊座冥王星とイージーアスペクトを繋いで「クレイドル(ゆりかご)」を形成してあります。

※イージーアスペクト:トラインやセクスタイルといった、惑星同士の力の調和が取れやすいアスペクトを指す。

 

太陽と月のオポジションは一般的に、常に意識的に思っている事と無意識の考えの不一致からの葛藤がある、ハプニングに弱く狼狽えやすいなどの特徴があると言われていますが、こちらのホロスコープの場合 、海王星冥王星のサポートによって上手く立ち回ることが出来ると読めます。

 

また牡羊座水星・天王星コンジャンクションと射手座土星のトラインも、遊作の思った事をはっきり言う一面と高い知性を示しています。

 

遊作の場合、卓越した頭脳・デュエルの実力・一度決めた事はとことん貫く強い意志・「ロスト事件」の時に得た「リンクセンス」・そしてAiの(稀に役に立つ程度の)助力で困難を乗り越えていきます。

 

なお、牡牛座と蠍座は質は違えど、どちらも頑固です。それもまた彼が、作中で狼狽えたり葛藤したりするなどの描写が少ない要因の一つだと思います。

 

月は第12ハウス(第1ハウスの解釈も可能)の蠍座

 

第12ハウスは見えない世界、無意識(潜在意識)、秘密などを、第1ハウスはその人の生まれつきの容貌容姿、遺伝的体質、行動パターン、本人の基本的な運命や人生に対する姿勢を示します。

 

第1ハウスにあると読んだ場合、遊作は物静かで受け身で素っ気無いですが、優しく思いやりのある人物で、それが相手の心を変えるきっかけの一つとして描かれています。ただ、第12ハウスの月は次のように解釈される場合があります。

 

人生において何度となく孤独や悲しみを経験しますが、困った時ほど救いの手を差し伸べられ、立ち上がります。

ルネ・ヴァン・ダール研究所『基礎から分かる西洋占星術の完全独習:星々の導きで運命をたどる旅へ』日本文芸社、2020年、171頁。

 

確かに遊作は「ロスト事件」に巻き込まれたことで事件に遭う前の記憶を無くし、それまでどう過ごしていたのか、家族がいたのかどうかすらも分からずじまいです。さらに作中で彼は大切な仲間を喪ったり、最悪自らの手で犠牲にしてしまう展開が続きます。

 

しかしこの月は遊作だけに当てはまるものでしょうか?

 

『遊☆戯☆王SEVENS』のホロスコープにあった金星のように、第1ハウスにある惑星を作中の大まかなストーリー展開の一つと解釈すると、この蠍座月は、結構重要な意味があると思います。

 

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本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。