ただ星を読むだけ。

西洋占星術を通して誰かや何かを語るだけのブログ。不定期更新。

歌手のKANさんのホロスコープ

 

こんにちは。

 

17日に、所属事務所の公式ホームページから歌手のKANさんの訃報が流れてから、早くも一週間が経ちます。

まだ61歳であったにも関わらず、非常に残念です。

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

太陽は、洗練された生き方を好み、音楽や芸術・ファッションと関わりがある天秤座。水瓶座土星とトラインです。

KAN−Wikipediaによると、幼少期からピアノ、中学時代にはギターに触れ、小学校時代は校内唯一の長髪、赤いベルボトムジーンズ、オーバーオールを着こなすなど、ファッションリーダーとしても生徒間で注目を集め、福岡の老舗デパート「岩田屋」のランドセルのテレビCMおよび広告にモデルとして出演したこともあるなど、まさに天秤座らしい生き方をしていたようです。

水瓶座土星は、他人とは違う自由な生き方を好み、太陽とのトラインのみですので、まさに音楽家として生きる事にストイックに取り組んでいたことが読み取れます。

天秤座の支配星である金星も特定の事柄に打ち込みやすい蠍座にあり、同じく音楽を表す海王星コンジャンクション、その2つの天体は乙女座冥王星セクスタイルですので、ひたすら音楽家としての努力を積み重ねることで、社会的成功を得ることが出来たのだと思います。

 

KANさんは稀な症例とされる「メッケル憩室がん」を患っていたとのことです。

www.saba6.com

 

出生時間が不明ですのでハウスのカスプ(度数)を算出することは出来ませんが、腸を司るのは乙女座です。その乙女座には天王星冥王星があります。

天王星は予想外な事や急な変化など、冥王星は徹底的な変化や極端さなどを意味する場合がありますので、KANさんにとって、乙女座が示す腸・脾臓膵臓・神経系などには特に注意するべきポイントだったかもしれません。

 

KANさんが亡くなった日のトランジットチャートを読んでいきます。その時間までどこにいたのかは分かりませんでしたので、11月12日の場所は東京に設定します。

引用元:二重円のホロスコープを無料で作成|メトロポリタン占星学研究館

 

まずホロスコープを確認します。

①トランジット魚座土星がネイタル魚座木星コンジャンクション

またトランジット魚座土星は、ネイタル魚座木星・ネイタル乙女座天王星とのオポジションと重ねて、ネイタル乙女座天王星オポジション

さらに、元々11月12日の射手座水星は魚座土星とスクエア。

その射手座水星・魚座土星がネイタル魚座木星・ネイタル乙女座天王星と合わせて「Tスクエア」を形成。

乙女座の支配星は水星、木星は拡大などを示し、土星は困難を表すことから転じて病気と解釈し、そこに天王星も絡むと、やはり病状の急激な悪化を意味しているのだと思います。

 

②ネイタル獅子座月・ネイタル水瓶座土星とのオポジションに、トランジット蠍座月・トランジット牡牛座木星と合わせて「グランドクロス」が形成。

ネイタル獅子座月に対して、冥王星が支配星の蠍座にトランジット月、さらに木星土星がハードアスペクト

KANさんとしては、しっかり治療して復帰したいという思いがあったでしょうが、病の進行にはどうすることも出来なかったと思います。

 

③ネイタル天秤座太陽がトランジット天秤座金星とコンジャンクション

またトランジット射手座水星がネイタル天秤座太陽・ネイタル水瓶座土星のトラインと合わせて「小三角形(ミニトライン)」を形成。

ここから、復帰して仕事をしっかりこなし、プライベートも充実させたいと考えていた事が読み取れます。

本人にとって、今回の事はさぞかし無念だっただろうと思います。

 

④トランジット蠍座月・トランジット牡牛座木星がネイタル魚座木星・ネイタル乙女座冥王星オポジションと合わせて「ミスティック・レクタングル」を形成。

またトランジット蠍座月はネイタル蠍座海王星コンジャンクションです。

1つずつ確認しますと、

と解釈されます。

現在は、非常に残念な形ですが過酷な闘病生活から解放され、あの世もしくは来世での新しい人生に向かっていると解釈しています。

また上記の天体が、作家やアーティストなどクリエイティブな分野で才能を発揮できるとされる「ミスティック・レクタングル」を形成していること、トランジット月とネイタル海王星コンジャンクションであること、③での天体の位置から、あの世もしくは来世でも音楽活動に携わるなど、今まで出来なかった事を存分にしていくのではと思います。

 

KANさんのご冥福を心よりお祈りいたします。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。