ただ星を読むだけ。

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『遊☆戯☆王SEVENS』の占星術的考察⑤ ※ネタバレ注意

 

こんにちは。

 

今回も『遊☆戯☆王SEVENS』の占星術的考察をしたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

こちらのホロスコープをご覧ください。

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

今回は『遊☆戯☆王SEVENS』は本当にハッピーエンドだったのかどうか読んで、この作品の考察を一旦終了したいと思います。

 

まず、第1ハウス(ASC)に注目します。第1ハウスはその人の生まれつきの容貌容姿、遺伝的体質、行動パターン、本人の基本的な運命や人生に対する姿勢を示します。

 

こちらのホロスコープでは、牡牛座に第1ハウスのカスプ(度数)があり、さらにその先の双子座に金星があります。

 

以前公開した記事では、金星を遊び=ラッシュデュエルを意味すると考えると、この作品の命題である「デュエルの王とは何か」の道のりに繋がる気がすると書きました。

 

個性的なライバル達と闘い(水瓶座火星)、ラッシュデュエルを否定したり利用しようとする者達からの試練を乗り越え(水瓶座土星)、デュエルを守り(山羊座木星)、最終的には子ども達が窮屈な思いをするデュエル環境を変えた(山羊座冥王星)。

 

主人公・王道遊我から見た「デュエルの王とは何か」を問う作品としてなら、間違いなくハッピーエンドだったと思います。

 

しかし、遊我は最終話でオーティスとの決着にたった一人で向かった後、ゴーラッシュ世界に飛んでしまいます。仲間たちは遊我がいなくなった後、2年も彼の帰りを待つことになるのです。

 

そして遊我本人は、ゴーラッシュ世界で広めたラッシュデュエルが時をかけてゴーハデュエルのように大人たちばかりが楽しんで子ども達が窮屈な思いをする存在に変わることに責任を感じて残ることを選んでしまっています。

 

さらにこの作品のラスボス・オーティスの正体は最終話でもう一人の遊我である可能性が示唆され、『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』第62話でオーティスが未来の遊我である可能性が濃厚になりました。

 

現在『ゴーラッシュ! !』第75話では、「創造主」=オーティスであることが確定しており、七星ランランたちがその行方を追っています。

 

「カルトゥマータ」、死んでも蘇り永遠に争いを繰り返す存在としてのベルギャー星人を創り上げた真実はズウィージョウやクァイドゥールを絶望させ、現在ユウディアスがクァイドゥールによって絶望に叩き落されそうになっています。

 

『ゴーラッシュ! !』ではかなり倫理観が捻れてしまっている様子が伺えるオーティスですが、『SEVENS』第91話では、自分はゴーハデュエルの元となったデュエルを作ったが、いつしかルールは複雑化して大人たちばかりが楽しむモノと変わり、子どもたちの手から離れていってしまったことに絶望した。そんな時「SEVENSの書」を読んだことでデュエルを消去することにしたが、デュエルを消去するかどうかは遊びの王様である子どもたちが決めることだと、『SEVENS』での暗躍の動機を語っていました。

 

ここで黒幕を意味する冥王星をオーティスに見立ててホロスコープを読みます。

 

まず、冥王星は第9ハウス山羊座に位置し、同じハウス星座の木星(幸運)とコンジャンクション、第11ハウス(未来、希望)魚座の水星・海王星(夢・理想)とセクスタイルを形成しています。

 

第9ハウスは高等教育、思想、精神世界、宗教、海外などの遠隔地との関わりなどを、山羊座はどんな苦難に苛まれてもどのような手段であっても、確実に目的を果たそうとする性質であることを示します。

 

水星には教師や学生などの教えたり教えられたりする立場の人物や知性、コミュニケーションなどの意味がある他、人間の年齢域で言うと7〜15歳までの小学生・中学生の時期を指します。ここでは遊我(たち)を意味していると読みます。

 

魚座は同情心が強く、自分を犠牲にしてでも誰か、ともすれば万人のために尽くす献身的な性質であることを示します。

 

ここから考察すると、オーティスは子ども達が自分の思惑通りに動いてくれると確信した上で行動していた。特に(おそらく過去の自分である)遊我が、ラッシュデュエルを守るための人生を選んでゴーラッシュ世界に残ることも読んでいた可能性が非常に高いと思います。

 

そうなるとオーティス自身がゴーラッシュ世界のはるか古代の時代に飛ばされることも想定済みであった可能性は高い。彼はそこでベルギャー星人を創り上げた。『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』第51話で「創造主」は楽しみのない宇宙に遊びを造り出してもそれを遊ぶものはいないからと、己の意思で動き闘い、遊ぶ者たちとして「カルトゥマータ」であるベルギャー星人を創ったとされています。

 

理由は本当にそれだけなのでしょうか?それはそれでだいぶ倫理観が外れていて問題がありますが、さらに何か裏があるかもしれませんので、今後も注視していきたいと思います。

 

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ここで一旦『遊☆戯☆王SEVENS』の考察を終了したいと思います。

 

本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。