こんにちは。
前回から「インターセプト」があるホロスコープを読んでいます。
引用元:太宰治のホロスコープ|ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館
太陽は双子座。5度前ルールにより第8ハウスに近い第7ハウスにあります。太陽は同じく5度前ルールが適用される第7ハウス双子座冥王星、そしてその冥王星は第7ハウスの双子座水星とコンジャンクション。
さらに3つの天体は恋愛・娯楽・創作物などを示す第5ハウス牡羊座土星とセクスタイルを形成してあります。
また双子座の支配星は水星。水星は文才や小説家を表すため、彼にとっては天職だったと言えます。
しかし第2・8ハウスはインターセプト。第2ハウスは収入、経済能力など自分で稼ぐ力、第8ハウスは有形・無形の遺産、他者から譲り受ける財産・権利などを意味します。
これらがインターセプトされている場合、以下のように解釈されます。
隠れた才能を表します。それが発掘されることで、新たな仕事や収入源にもつながります。発掘には時間がかかりますが、実現すると、人生の満足感が上がります。
引用元:インターセプト―ハウスに挟まれたサイン―【占星術・ホロスコープ】| ホロスコープを感じる方法|Horoscope Heart & Momstrology
第2ハウスには山羊座天王星が在室。第8ハウス蟹座海王星と土星とで「Tスクエア」を形成しています。
小説家として稼ごうとしても経済状況が安定しなかったようで、あちこちに借金をしまくっていたとのこと。さらに芥川賞も狙っていたのに受賞出来なかったらしいですが、まさにその様が「インターセプト」と「Tスクエア」が表しています。
なお、「ダブルハウス」は第6・12ハウスです。第6ハウスは労働や奉仕・雇われた立場としての適職を、第12ハウスは見えない世界、無意識、秘密などを示します。
ダブルハウスはハウスの幅が狭いために、ハウスのサインの能力が早期に発揮されるといわれています。
ハウスのカスプを2つもっているので、そのサインは強調されるというわけです。
しかし、本人にとっては当たり前すぎて、重要度が見落とされたり、ハウスの度数が少なく、幅が狭いので、惑星の通過時間が短く、経験値が少なくなるため、その能力を鍛え損ねるともいわれています。
また、そのハウス及びサインの価値を低く見積もる傾向があるようです。
特に、ダブルハウスとなっているハウスに惑星がないと、余計に意識しづらくなってしまい、未熟なまま置いておかれる傾向があるようです。
引用元:ホロスコープのダブルハウス|紫風(しふう)の星読み茶会のノート
彼がもしこの「ダブルハウス」の事柄を意識していれば、人生は少しでも違ったものになっていたかもしれません。
しかし今回の場合、いずれにも天体がありません。
サビアン占星術では第6ハウス牡牛座07°43' は牡牛座8度の「雪といっしょにないソリ」に、第12ハウス蠍座07°43' は蠍座8度の「湖面を横切って輝く月」になります。
彼の場合、常に先の生活を想定して小説を書く以外の事もして働く、自分の事も周りの事も冷静に観察して芥川賞受賞のチャンスを待つなど、少しでも堅実に冷静に意識して行動出来ていれば人生は少しでも変わっていたはずです。
ちなみに第8ハウス蟹座月は金星・海王星とコンジャンクション、3つの天体は第4ハウス魚座火星とトラインです。
生前多くの女性と関係を持ち、心中を繰り返していたようですが、月・火星・金星に荒々しい雰囲気はなく、女性から見たら守ってあげたいと思わせるような男性だったのかもしれません。
ただ月・金星・海王星が(5度前ルールを使用すれば太陽・冥王星も)「生と死」も表す第8ハウスにあり、さらにハウスが「インターセプト」にあったので、余計に死を意識してしまったようですが…。
冷静に落ち着いて対処すれば、第8ハウスに天体が多くあろうと「インターセプト」されていようと、ここまでには至らないと思いますので、どうかご安心ください。
とにかく「インターセプト」を克服するには「ダブルハウス」を意識することが重要です。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の「インターセプト」「ダブルハウス」に関してのご指摘などあれば、コメントをお願いいたします。
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