ただ星を読むだけ。

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『遊☆戯☆王VRAINS』の占星術的考察③ ※ネタバレ注意

 

こんにちは。

 

今回も『遊☆戯☆王VRAINS』の占星術的考察をしたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

今回は第12ハウス(第1ハウス)の月の話がメインとなります。

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月は第12ハウス(第1ハウスの解釈も可能)の蠍座

 

第12ハウスは見えない世界、無意識(潜在意識)、秘密などを、第1ハウスはその人の生まれつきの容貌容姿、遺伝的体質、行動パターン、本人の基本的な運命や人生に対する姿勢を示します。

 

前々回の記事にも記載しましたように、第1ハウスにあると読んだ場合、物静かで受け身で素っ気無いですが、優しく思いやりのある人物として遊作は描かれていますが、第12ハウスの月は人生において何度となく孤独や悲しみを経験するとあります。

 

また蠍座の支配星は冥王星冥王星は死を意味する場合があります。 

 

この蠍座月ですが、第1ハウスにある惑星を作中の大まかなストーリー展開の一つと解釈すると、結構重要な意味があると思います。

 

ます遊作。前々回の記事の通り、彼は「ロスト事件」に巻き込まれたことで事件に遭う前の記憶を無くし、それまでどう過ごしていたのか、家族がいたのかどうかすらも分からずじまいです。さらに作中で彼は大切な仲間を喪ったり、最悪自らの手で犠牲にしてしまう展開が続きます。

 

尊も両親を喪いやさぐれた生活を送っていたところ、イグニスの1体である「不霊夢(ふれいむ)」と出会い協力関係となりますが、イグニス同士の闘いで不霊夢を喪ってしまいました。

 

了見も父が「ロスト事件」を引き起こした張本人であると知りながら父のためにイグニス抹殺を目論みますが、闘いの最中その父を喪いました。

 

葵も「ロスト事件」の被害者である友人を救うべく、イグニスの1体である「アクア」と協力関係を結びますが、彼女もアクアを喪い、さらにある人物とのデュエルで兄を守れなかった事で深い悲しみを味わうことになりました。

 

そしてAi。彼も「ハノイの騎士」との闘いの後、故郷のサイバース世界に帰還しますが、すでにイグニスの1体「ライトニング」によって壊滅され、イグニス同士の闘いで自身を除くイグニス全員を喪い、さらに自分だけが生き残った場合のシミュレーションで、第1話から関係を築き上げた最も大切な人を喪う体験をしたことで絶望し、結果的に人類と敵対することになりました。

 

まさに第12ハウス蠍座月を表しているストーリー展開。この「死」による別れに対してどのように向き合えばいいのか、それもこの作品のテーマの一つなのでしょう。

 

ラストも第12ハウス蠍座月らしく悲しく切ない無情な展開が遊作を待ち受けていますが、ほんの少しの希望も描かれてあります。

 

彼らの生きる世界は、他のシリーズよりも無常観漂う過酷さがありますが、それでも精一杯生きてほしいと願うばかりです。

 

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本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。