ただ星を読むだけ。

西洋占星術を通して誰かや何かを語るだけのブログ。不定期更新。

『遊☆戯☆王SEVENS』の占星術的考察③ ※ネタバレ注意

 

こんにちは。

 

今回も『遊☆戯☆王SEVENS』の占星術的考察を行いたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

今回は火星を中心に読みたいと思います。

こちらのホロスコープをご覧ください。

引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館

 

こちらの火星は、第9ハウス水瓶座に属しており、同じハウス・星座の土星コンジャンクション、第1ハウス双子座の金星とトライン、第12ハウス牡牛座の天王星とスクエアを形成しています。

 

なお、西洋占星術には「5度前ルール」というものがあります。今回の場合、水瓶座2度に位置する火星の4.77度後に第10ハウスのカスプ(度数)・水瓶座7度があるため、第10ハウスの解釈も可能と読むことが出来ます。

 

水瓶座火星・土星コンジャンクションの基本的な解釈は、以前書いた記事と同じ通りです。

 

今回は金星・天王星も絡んでいますので、より多彩な解釈が出来ると思います。

 

今回この火星をSEVENSのメインキャラ、ガクトこと蒼月学人(そうげつ がくと)や霧島(きりしま)ロア、西園寺(さいおんじ)ネイル、六葉(むつば)アサナに例えて読む事にします。

 

最初に読むのはガクト。彼はゴーハ第7小学校の生徒会長を務める小学6年生で、デュエル流派「蒼月流」の跡取りです。生真面目で規律やモラルに厳しい性格ですが、生徒たちからの頼みには真摯に対応する誠実さと面倒見の良さから、人望は厚いです(火星・土星コンジャンクションと金星のトライン)。

 

ガクトは第11話から、今までの「蒼月流」で黒子役にカードの操作を行なわせ自分はデュエル進行を黒子役に指示していたものを、全部自分で行なう「新・蒼月流」を実践したり、第50話で「ガクティング」を大勢の前で披露したりと、水瓶座の火星らしく積極的に進歩的な考えを取り入れようとしていました。

 

しかし、その「ガクティング」は実行した本人が恥ずかしい思いをするほどその場にいた全員がドン引きするものでした。

 

どうしてこうなったのか。どうしても「ガクティング」を披露したかったのであれば、せめて秘策にせずに、まず従者である七星凜之介(ななほし りんのすけ)や遊我たちに話をしてどんなものかを見せて、そこから意見を取り入れて修正を重ねてからにすれば、評価もまた違ったものになったと思います。

 

おそらくその火星・土星にスクエアを形成する牡牛座の天王星が原因だと思われます。牡牛座天王星は普段は安定を望みますが、変化したいと思えば突然起こす性質です。

 

そもそも「ガクティング」をするきっかけになったのは第41話で凜之介の姉で同じく従者・七星 蘭世(ななほし らんぜ)から「蒼月流の主としてパッとしていない」と言われたからです。ここから牡牛座天王星の衝動に突き動かされる形で「ガクティング」の発想が生まれ、結果赤っ恥をかくことになったのでしょう。

 

それでも後に「死者蘇生」のカードでラッシュデュエルに関する記憶を失い、第83話でそれを取り戻すのですが、そのきっかけはあの「ガクティング」でした。

 

それはあの時、天王星スクエアに突き動かされたものだとしても、「絶句してしまうほど恥ずかしい思いをしてでも新たなる蒼月の道を切り開こうとした」彼の想いが、紛れもなく本物だったということでしょう。

 

そして次はロアについてですが、彼は「ロアロミン」の人気ボーカルで、カリスマ性はありますがかなりの俺様気質で目的のためなら手段を選ばない性格です。

 

放送初期にはいとこであるロミンの弱みを握って脅す形でオーティスを呼び出す計画に協力させたり、ゴーハ・ラッシュデュエル・チームバトルロイヤル大会に参加した第44話でオーティスに会うためにゴーハ社長とデュエルし、平 月太(たいら げった)や御前乃(おまえの)ウシロウたち仲間をないがしろにするような言動をしたことでチームを抜け出されてしまう事態になりました。

 

コンジャンクションは一般的には吉座相として扱われることが多いのですが、元々は2つ以上の天体の力が良くも悪くも強調されるという意味で吉凶混合の座相とされています。

 

火星と土星コンジャンクションの場合ストレスを抱え込みやすい傾向があり、それがサディズムで意地の悪い言動に繋がる場合があると言われています。

 

また土星は劣等感と解釈されることもあります。

 

ロアは幼い頃にオーティスに出会い、王になれば窮屈な世界を変えることが可能だと考えるようになりました。しかし王となる資格を持つ者として選ばれたのは遊我。なぜ自分が選ばれなかったのかとオーティスへの疑念と選ばれなかった者としての劣等感を抱えていました。

 

一般的に火星・土星天王星のスクエアは、強すぎる反骨精神から自ら闘争的になりやすいとされていますが、うまく扱えば自由・革新への力となります。

 

ロアの場合、金星(音楽)とのトラインの力も使って「ロアロミン」のボーカルとしてスクエアを昇華させていましたが、王の資格を持つ者として選ばれなかったこと、さらにメジャーデビューに自分ではなくロミンが選ばれたことで、劣等感をさらに募らせていました。

 

しかしそんなロアを支えたのは、今までの彼の努力や思いを知る仲間とファンたちでした。それに気づいた彼は全身全霊のステージで魅せ、フュージョンカードもマキシマムカードも使用せずにアドバンス召喚一本で遊我に見事勝利し、劣等感を克服しました。

 

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長くなりましたので次回、残る2人の解釈をしたいと思います。

 

本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。