ただ星を読むだけ。

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『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』の占星術的考察⑤ ※ネタバレ及びセンシティブな内容有り

 

こんにちは。

 

今回も『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』の占星術的考察をしたいと思います。

www.tv-tokyo.co.jp

 

今回は火星がメインの話になります。

それではホロスコープをご覧ください。

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こちらの火星は第10ハウス水瓶座に在室しており、アスペクトを形成しているのは同じハウス•星座の土星コンジャンクションのみです。

 

西洋占星術における火星は攻撃性、怒り、若い男性、警察官、軍関係者、ライバルなどを意味します。

ここでは物語に登場するライバルキャラをはじめとする男性たちを中心に考察したいと思います。

また火星•土星コンジャンクションに関しては、たとえ困難でも目的を実現しようとするほどの忍耐力と不屈の精神を持つが、それ故ストレスを抱え込みやすいとされています。

 

『遊☆戯☆王ゴーラッシュ! !』のライバルキャラに該当する人物といえばズウィージョウ•ズィル•ベルギャーがいます。

彼はユウディアスの元上官にして現在は自身やユウディアスの故郷、ベルギャー星団の突撃部隊最高司令官というかなり高い地位にあります。

その立場や性格、行動パターンはまさに第10ハウス水瓶座の火星•土星コンジャンクションが示す通りになっています。

 

ベルギャーの戦士で社会的地位も高く、未知の物質アースダマーの使用にも耐えうる程の強靭な肉体と精神力、そして冷静で聡明な頭脳を持つ。

その頭脳の活かし方ですが、前回の記事であったように水瓶座の性質は理論的で平等主義、未来志向の考え方の持ち主であることを示します。

 

例えばズウィージョウに関してですが、ある日突然パン屋を開くも、本人は食べられないほどカレーが苦手なのに売るのはカレーパンばかり。それは恐怖の大王ザ☆ルーグに対抗するために必要なことだったのですが、その上ザ☆ルーグにラッシュデュエルのカードを送りつけていたこともあってか、お金を使い果たしてしまったようで彼自身は3週間ほぼ何も食べられず、ふらふらになってキャンペーン用の皿を何枚も割ってしまうほど衰弱していたという話が本編でありました。

これがもし火星•土星山羊座であれば、ここまでおかしな展開にならなかったと思います。少なくとも自分が店長として接客までしなくても部下たちに任せておけば良かったはずですから。

水瓶座は未来志向ゆえに現実を疎かにしがちな面があると聞きますので、この話はそれが表面化してしまったのだろうと思います。

 

また『ゴーラッシュ! !』の蒼月マナブもこの火星に当てはまると思います。

彼は武道の一門「蒼月流」の跡取りでしたが人を傷つける流派として嫌い、MIK(迷惑異星人監視機構)に入社した経緯を持ちます。

ちなみに前作『遊☆戯☆王SEVENS』でも「蒼月流」は登場しましたが、こちらはデュエル流派ということで、ゴーラッシュとはかなり異なります。

 

MIKの立場ですが、ゴーラッシュ世界でいうところの警察に値する存在として描かれています。

警察官的存在で生真面目な性格、既存の思想や価値観にとらわれない生き方。

こちらも、第10ハウス水瓶座の火星•土星コンジャンクションの生き方を体現していると思います。

しかし第5章でMIK総帥•竜宮フェイザーによってオペレーション「迷惑(M)•異星人(I)•完全排除(K)」が発令されたことで、結果的に宇宙人や仲間たちを傷つけることになってしまい冷遇され暴走してしまいました。

紆余曲折を経て和解しましたが、その後は以前よりも変にテンションが高くておかしな言動も多くなった気がします。

 

そして王道遊飛。彼はこの火星の影響から外れているように思えます。登場初期はお調子者な性格で空回りばかりして、デュエルでも不利な状況になると狼狽えたりとしていました。最近は鋭い洞察力を発揮したりと思考力が上がっているように見えますが、あくまで直感や思いつきのほうが強い印象。

その性格、思考パターン、遊歩と違って幼少期の回想がないこと、アースダマーが体内にあったという描写が明確にあるのは彼だけという特殊な立ち位置は、どちらかといえばユウディアスとは別の方向で第12ハウス牡羊座太陽•水星の影響を受けていると思います。

初登場時から着実に成長している遊飛が今後どのような立ち位置になるか、楽しみですね。

 

今回はここまでにします。

 

次回は木星の話をしたいと思いますので、皆様どうぞお付き合いよろしくお願いいたします。