こんにちは。
前々回・前回に続き、『母という呪縛 娘という牢獄』の母娘について語ります。
皆様最後まで何卒お付き合いよろしくお願いいたします。
今回は娘さんが事件を起こしてしまった日の2人のトランジットチャートを見ていきます。
参考にしたのはこちらのサイトです。
最初に、事件の日・推定時刻のホロスコープ画像を載せておきます。
引用元:ホロスコープを無料で作成!初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館
次に、こちらが娘さんのトランジットチャートです。
引用元:二重円のホロスコープを無料で作成|メトロポリタン占星学研究館
まず娘さんのネイタル水星・ネイタル火星にトランジット牡羊座天王星がスクエア。元々ネイタルチャートには水星・火星とのオポジションがありましたので、それと合わせて「Tスクエア」が形成されます。
知性を司る水星とハードアスペクトだとあまりにも独創的過ぎる考え方に固執する可能性があり、行動力を示す火星だと逆境に対して消極的になったり、急進的な変革を求めすぎたりする傾向があるとされています。
またその「Tスクエア」に含まれるネイタル火星はトランジット冥王星とコンジャンクションになっており、今までの娘さんの状況を考えますと、暴力的な行動、もしかしたら自らの命を絶つ事を選んでいた可能性もあったと解釈出来ます。
一方で娘さんのネイタル木星には、トランジット木星・トランジット冥王星とイージーアスペクトがあります。さらに事件当日のホロスコープには蠍座木星・山羊座冥王星とのセクスタイルがあり、それらと合わせると「小三角形(ミニトライン)」が形成されます。
この時期の娘さんにとっては、本当に自分が新しい人生を歩む絶好のタイミングだったわけですが、そのために取った手段があのようなものだったのは、本当に悲しい事です。
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そしてこちらが母親のトランジットチャートです。1つずつ見ていきます。
引用元:二重円のホロスコープを無料で作成|メトロポリタン占星学研究館
①トランジット水瓶座月が、ネイタル射手座木星・ネイタル乙女座冥王星のスクエアと合わせて「Tスクエア」。
②トランジット山羊座土星が、ネイタル牡羊座水星・ネイタル双子座火星のスクエアと合わせて「Tスクエア」。
③トランジット山羊座水星・トランジット魚座海王星のセクスタイルが、ネイタル牡牛座月と合わせて「小三角形(ミニトライン)」。
④トランジット山羊座太陽・トランジット蠍座火星のセクスタイルが、ネイタル牡羊座水星と合わせて「小三角形(ミニトライン)」。
⑤ネイタル牡羊座水星・ネイタル射手座木星のトラインに、トランジット山羊座太陽と合わせて「小三角形(ミニトライン)」。
⑥ネイタル牡羊座水星・ネイタル射手座木星のトラインに、トランジット水瓶座金星と合わせて「小三角形(ミニトライン)」。
を形成してあります。
まずトランジットチャートで①②のハードアスペクトがあると、このように解釈されます。
- 月と木星:ストレス・疲れが溜まりやすい時期。
- 月と冥王星:現状に不満が高まりやすい時期。
- 木星と冥王星:財や労力を大幅に放出しやすい時期。
- 水星と火星:言い過ぎ、やり過ぎになりがちで批判精神が高まりやすい時期。
- 水星と土星:先見性の無い頑固な考えに固執しがちな時期。
- 火星と土星:我慢・辛抱させられている時期。
もし仮に娘さんがあのような行動をせずに生存したとして、その時期にも母親は娘さんを助産師にする事に異常なまでに固執し、現状に対する不満を抱えて過ごしていたと思います。
気になるのは、自身が亡くなった日であるにも関わらず、幸運を示す複合アスペクト「小三角形(ミニトライン)」が4つもあることです。
それぞれの意味は、
- 月と水星:誰かとお喋りしたい気分。好奇心が強くなる時期。
- 月と海王星:理想のために向上心が湧き上がる時期。
- 太陽と火星:行動力が増していき、いつもより大胆な活動ができそうな時期。
- 太陽と水星:社交性が高まり、コミュニケーションが活発になる時期。
- 太陽と木星:希望をもって新しい事を始められる時期。
- 水星と金星:楽しくコミュニケーションが出来る時期。
- 水星と木星:良い知らせがあったりスムーズなコミュニケーションが出来る時期。
- 水星と海王星:頭脳が冴え、スピリチュアルな感性が高まる時期。
- 金星と木星:出会いの数が多くなる時期。
とあります。
もし生存していれば、この時期はゲームや趣味にのめり込んだり、新しい友人が出来たり、友人と会って楽しくお喋りをするなどして過ごしていた可能性があります。
しかしこの場合、母親はようやく新しい人生・新しい出会いに向かって歩むことが出来たと解釈出来ますが、ここで意味する新しい人生・出会いとは、あの世もしくは来世のことで、このような形でしか人生を再スタートさせることが出来なかったのは本当に悔やまれます。
本来であれば、たとえ娘さんが自ら選んだ未来を応援することが出来なくても、もっと早くに医者への憧れや娘さんへの執着を断ち切り、自身の余生を謳歌するべきだったのです。
母親のご冥福をお祈りしますとともに、娘さんの希望ある新しい人生を心から応援します。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございました。