こんにちは。
12月16日にChilla’s Artさんから『自撮』がリリースされました。
およそ1ヶ月前に『誘拐事件』がリリースされたばかりだというのに、ずいぶん早いスピードで最新作が出ましたね。
こちらは、ある映像制作会社に勤める主人公は、上司から某地方に存在する廃屋に侵入して心霊映像を撮るように命令されて向かいますが、そこで不可解な事態に遭遇しながら、かつてこの廃屋で暮らしていた家族に何があったのかを知る、というのが大まかなストーリーです。
今まで社会問題を扱ったホラーゲームを制作していたChilla’s Artさんですが、今回は完全に純粋なホラーゲームに特化しています。
Chilla’s ArtさんのX(旧Twitter)を確認しますと、AM10:13に本作品の販売を報告していますので、この時間に設定してホロスコープを読んでいきます。
引用元：ホロスコープを無料で作成！初心者でも簡単 運勢も診断できる。|メトロポリタン占星学研究館
こちらですが、大まかなストーリーを示す射手座太陽が魚座海王星とのスクエアのみで、プレイヤーはやたらエグい事や罰当たりな事をさせられたり、作中に登場する赤いジャケットを着た男が麻原彰晃に似た見た目をしていたり、キリスト教の知識が無ければ理解することが出来ない事ばかりと、Chilla’s Art史上最も意味不明な作品と評されています。
私も宗教に関してあまり詳しくなく、ゲームの内容も全く理解出来なかったので、こちらに今回のゲームを考察しているブログのリンク先を貼っておきます。
プレイヤーを表す水瓶座月も山羊座冥王星とコンジャンクションで、Steamでのレビューも「おすすめしません」が26日深夜の時点で84件もあり、おもにストーリーの難解さ・視界の暗さ・マップの複雑さ・画面酔いによる不快感を示す声が多いです。
一方で、月は第2(第3)ハウス牡牛座木星とのスクエアもあります。
さらに、自分自身を表す第1ハウス魚座土星・第2(第3)ハウス牡牛座木星・第11ハウス山羊座水星の「小三角形(ミニトライン)」も形成され、上記のサイトのようなゲームの内容を考察するブログや動画もあり賛否両論となっています。
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こちらの作品のホロスコープですが、第1ハウス・第7ハウスの「インターセプト」と、第4ハウス・第10ハウスの「ダブルハウス」があります。
ここを見ると、Chilla’s Artさんが今作のゲームを通して伝えたい事が読み取れる気がします。
こちらに「インターセプト」・「ダブルハウス」の解釈の一例が記載されてあるブログを貼っておきます。
「インターセプト」を克服するには「ダブルハウス」を意識する事が大事と言われていますが、こちらのチャートには第4・10ハウスがそれに当たります。
太陽を主人公の大まかな性格と見た場合、天職や社会的地位のほかに、目上の人や指導者との関係を表す第10ハウスに在室する太陽とのアスペクトは、海王星とのスクエアのみです。上司とのやり取りから受け身で依存的な性質が読み取れます。
主人公を火星に見立てた場合でも、ノーアスペクトである事から消極的な一面が見られます。
それでも、太陽は周りからのサポートを受けやすいとされる第11ハウスに近いですし、知的好奇心が強く気になった事はとことん追求する射手座の性質を上手く活かす事が出来れば、上司からあの廃屋での撮影を指示される前に辞表を提出して、本当に自分のやりたい仕事に専念する事が出来たのではないかと思います。
また、家庭や自分の居場所・心の平安などを表す第4ハウスのカスプ(度数)は双子座04°19’です。
こちらには天体が在室していませんので、双子座04°19’を5度に繰り上げて、サビアンシンボルを読みます。
双子座5度のサビアンシンボルは、「過激な雑誌」です。
ただ上司に命令されるだけでなく、何かしら面白い事を自分からどんどん見つけて発信できる職場に就職するなり独立して働くなりしていれば、主人公の人生もあのような結末にならなかったのではないかと思います。
そして「インターセプト」ですが、こちらが今作で一番伝えたいメッセージではないかと思います。
第1ハウスのカスプは水瓶座。ハウスの中には魚座が挟まってあり、そこに土星と海王星が在室してあります。
(※2023年12月27日 PM22:19 追記)
インターセプトされている星座にある天体は、意識しにくい と言われています。
過剰包装で保護されて、意識下に潜っている環境に在るということですので。
具体的には、
太陽がインターセプトサインの中にあると、人生の目的や向かっていく未来がなかなか見えてこない。
月がインターセプトサインの中にあると、深層心理と繋がることが難しい、自分がどういう性格なのか分かりにくい。
こんな感じになります。
引用元：天体が入っているインターセプト | もっと自由に、もっと私らしく ～占星術講座＆占星術カウンセリング～
第7ハウスのカスプは獅子座ですが、中には乙女座が挟まってあります。
第1ハウスがインターセプトをしている場合は、自分はどのような人間か、自分は何を望んでいるかが分かりづらくなるでしょう。
(中略)
第7ハウスがインターセプトをしている場合は、他人の気持ちを理解しづらい傾向があります。
人との距離感がつかみにくいと感じるかもしれません。
引用元：インターセプトのハウスはじっくり育って大器晩成するハウス！｜星読みテラス
『自撮』の主人公も、赤いジャケットの男も、星読みテラスの引用文のような心境にあったかもしれません。
今作は宗教・悪魔崇拝がテーマのようですが、Chilla’s Artさんは、世界中に配信された(水瓶座)、宗教が絡んだストーリーの(魚座)ゲーム(獅子座)を通して、プレイヤーや実況者の動画を観た人々が恐怖と混乱を感じながらも、「自分で考える(乙女座)」という事の大切さを伝えたかったのではないかと思います。
第1ハウス土星・知性や情報を表す第3ハウスに近い位置にある木星・乙女座の支配星で知性を表す水星との「小三角形(ミニトライン)」が形成されてある事も、それを示してあります。
わたブログさんは、自身のブログで『自撮』のタイトルの意味についてこう記載してあります。
上司から言われるがまま命令されるがまま、奇妙な家を訪れた主人公。悪魔に言われるがまま命令されるがまま、奇妙な家で供物を捧げる赤いダウンジャケットの男。他者に言われるがまま行動を起こす自分がないという似た境遇の2人を撮影した物語という意味なのかもしれない。
引用元：チラズホラー【自撮】声の正体など残された謎を徹底考察 - わたブログ PointHeart’s magazines
赤いジャケットの男は、悪魔に憑かれてしまった時点でどうする事も出来なかったのかもしれませんが、主人公の方は赤いジャケットの男が住む家の危険さを調べたり、そもそも(今作ではおそらく)許可を取らずに他人の家に入る事自体が犯罪である事を考えていれば、今作のエンディングは1つのみでしたが、あの廃屋での恐怖と、自分や周りの人たちの破滅から逃れられる唯一のルートだったのではと思います。
だいぶ早い新作の配信で、確かにずっと怖かったですが、多少時間が掛かっても構いませんので、もう少し分かりやすいストーリー展開をしても良かったのではないかというのが正直な感想です。
久しぶりの「インターセプト」と「ダブルハウス」でしたので、予想以上に長くなってしまいました。
今回はここまでにします。
それではまた。
